ウクライナの現状はシナリオBの動きが出てきた段階だが、不可逆的になるにはシナリオCへの移行が必要

ウクライナ戦争の直接の原因は、直接的にはプーチン大統領がいつも指摘しているように、①NATOの東宝不拡大の約束の反故②オレンジ革命、マイダン暴力革命によるネオナチ(開祖は第二次世界大戦中、ナチスに匿われたステバン・バンドラ)政権の樹立による東南部ノボロシア地域のロシア系ウクライナ人に対する大弾圧(これは、プーチン大統領の要求する非ナチ化につながる)③2015年2月のミンスク合意Ⅱを悪用した軍事体制の強化-などにある。旧西側のオールドメディアはロシアのロシア系ウクライナ人の保護を目的に敢行した「特別軍事作戦」は「軍事力による領土変更」として否定している。

しかし、北大西洋条約機構(NATO)が「コソボ人=アルバニア人(イスラム教徒が大半)の保護」という名目で、空爆を中心に軍事力でセルビア(旧ユーゴスラビア)から奪い取ったコソボ紛争は全く無視しているが、これはダブルスタンダードでしかない。ウイキペディアはコソボ紛争に関して冒頭、次のように記している(https://x.gd/abDk7)。

コソボ紛争(コソボふんそう、アルバニア語: Lufta e Kosovësセルビア語: Рат на Косову и Метохији)は、ユーゴスラビア紛争の過程で、バルカン半島南部のコソボで発生した2つの武力衝突を示す。

  1. 1998年 - 1999年1998年2月から1999年3月にかけて行われたユーゴスラビア軍およびセルビア人勢力と、コソボの独立を求めるアルバニア人の武装組織コソボ解放軍との戦闘
  2. 1999年:1999年3月24日から6月10日にかけて行われた北大西洋条約機構(NATO)によるアライド・フォース作戦[13]、この間、NATOはユーゴスラビア軍や民間の標的に対して攻撃を加え、アルバニア人勢力はユーゴスラビア軍との戦闘を続け、コソボにおいて大規模な人口の流動が起こった。

ウクライナは、オバマ政権下のバイデン副大統領がヌーランド国務次官補にウクライナのネオナチ勢力を指揮させて起こしたマイダン革命によって、ネオナチ勢力が支配する国家になり、当時のウクライナ憲法に定められた中立化政策を簡単にひっくり返してしまった。しかし、この事件の背後には国際情勢解説者の田中宇氏が指摘するように、世界的なレベルでの諜報界での英米(バイデン政権まで)単独覇権派と多極派の戦いがあり、結局は、多極派が単独覇権派に自滅政策を展開させることにより、ほとんど多極派の勝利に終わりつつある。

トランプ政権によるベネズエラの急襲も、グリーンランドを含む南北アメリカ大陸を米州一極にするための最初の作戦。コロンビアのペトロ大統領もトランプ大統領(トランプ政権)と協調姿勢を採る方向に転換した。

世界の多極化=Wikipedia

ウクライナももともとソ連領であったロシア系ウクライナ人の多い東部ドンバス地方、拡大してウクライナ最大の港湾都市であるオデッサ市に至る東南部のノボロシア地方は、ロシアに経済復興を担当させた方が良いと思う。ウクライナの西部(カトリック教徒が大半)も、将来の経済発展を見据えた経済復興を中心に置くべきだと思う。そして、ロシアは北部ユーラシア大陸の核となる一極を形成することになるだろう。これは、米国のトランプ大統領(トランプ政権)がグリーランドを含めた南北米大陸を米州一極として宗教・政治・経済・安全保障のすべての面において再編しようとしていることと同じだ(田中宇氏の「ベネズエラ支配 成功への道」https://tanakanews.com/260108Laam.htm

ただし、世界の多極化は入口であって、出口ではない。世界のそれぞれの極の根幹には高等宗教がある。サイト管理者(筆者)の見立てでは、キリスト教の正統として歴史的に扱われてきたアタナシウス派(父・子・聖霊の三位一体論が中核)とイエス・キリストは神ではなく人間であるとしたが、どのような人間なのかという本質的な問題に合理的な説明ができなかったために異端とされ、東方に追放されたアリウス派キリスト教を高次元的に融合させることで真のキリスト教を完成させ、文明の多極化から調和・融合、さらには新たな統一文明を築くことが、マックス・ウェーバー=大塚久雄の歴史社会学(https://www.it-ishin.com/2020/08/16/historical-sociology-2/)から見て、真の出口になると思われる。

 

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