アベノミクス(アベクロノミクス)の破綻(その01)―経常収支は赤字

「朕は国家である」の安倍晋三首相が「今年も買いだ」と自我自賛し、マスゴミが鳴り物入りで提灯記事を書いたアベクロノミクス(アベノミクス)の破綻が誰の目にも明らかになってきた。日経平均が1万4000円前後まで下がっているのはその証左であるが、今回は経常収支の縮小・赤字転落の可能性について述べる。

2013年の経常収支は貿易赤字の拡大が響き、3兆3千億円まで縮小した。下図は、御用通信社とも言われる時事通信社のグラフである。

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貿易収支の赤字拡大が原因である。金融緩和➤円安➤貿易収支の改善をうたっていたアベクロノミクス(アベノミクス)だが、全くの偽りである。輸出産業は振興諸国の台頭で現状、構造不況産業になっている。日本で生産し、輸出しても勝ち目がない。だから、現地生産しているから、輸出はそんなに増えない。一方、日本は無資源国であるから、様々な必需品を購入しなければならない。かつ、アジア諸国との間で水平分業も進んでいる。輸入品は、流動性の高いドル建てであるから円換算した輸入額は相当増える。だから、円安にもかかわらず、貿易収支は悪化する。要するに、アベノミクスが経常収支悪化の正体である。

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経常収支の赤字は2012年に比べて大幅になっている。我が国日本は、国民が汗を流して手にした世界最大の純債権国ではあるが、いともかんたんにその成果を失わせているのがアベノミクスである。なお、サイト管理者愛食のはなまるうどんのかけ中が200円から220円に上がっていた。円安が主因である。シンゾー君とアベノミクスは、庶民いや国民の敵である。

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ただしさすがに、為替相場は1ドル=100円とちょっと少しが岩盤になっている。米国は連邦準備制度理事会が悪魔の思想である「新自由主義」に基づいて強行してきた量的金融緩和(QE1/2/3)をやめようとしているが、景気が良くならないので、はっきり言って出口は見えない。むしろ、ドルを刷って世界中にばらまいたおかげで、ドルの価値は潜在的にさらに一層下落している。マスゴミは新興諸国の通貨がどうのこうのと言っているが、危険なのは新興諸国の通貨ではなくで、米国のドルである。近い将来、ドル、債券(国債)、株式の価値が急落ないし暴落する公算が大きい。

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副島隆彦氏は、「帝国の逆襲」で2015年が危ないと警告を発しているが、警戒しておくべきである。

 

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