バーナンキFRB議長の量的金融緩和縮小宣言は新自由主義の敗北宣言

バーナンキFRB議長が18日(現地時間)、量的金融緩和を縮小させる宣言を行ったが、これは新自由主義政策の敗北宣言である。

何故なら、FRBが市場から大量の国債を買い上げても、マネーサプライは5年前よりも減少しており、実体経済の強化には繋がっていないからである。結局のところ、株や商品市場の投機マネーに使われただけであり、それによる資産効果で多少の景気テコ入れ効果はあったかもしれないが、それよりもむしろ、バブルの本格化とその崩壊を懸念する必要がある。

バーナンキ議長はその前に手を打ったのであろうが、月に850億ドルの債券購入額を750億ドルに減らすという恐る恐るの対処である。NHKによると、株価(ダウ平均)は「不透明感が払拭された」との「解説」で逆に上昇したが、実体経済は良くない。その中で、長期金利は上昇している。株価の動きは正常ではない。

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米国経済は、株価・為替・債券価格(国債価格)のトリプル暴落の「断崖絶壁」に近づきつつある。

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