明日、2014年7月13日投開票の滋賀県知事選挙は、民主党が推す三日月大造氏(43)がやや優勢とされるが、話にならない。本来なら、ダブル・スコアで大勝しなければならないところである。

安倍晋三政権の「解釈改憲」というのは、天皇と裁判所長官、首相に無憲法護持を定めた「第九十九条  天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」違反である。憲法の番人とされる最高裁判所は、集団行政訴訟を起こさせ「集団自衛権行使容認」を憲法違反として判例を作るべきである。タイのほうが、まだ民主主義が浸透している。

ということで、安倍政権の防錆を「ボーッ」と眺めている滋賀県民は、「騙す阿呆に、騙される阿呆。どうせアホなら騙さにゃソンソン」ということで、安倍政権の利益誘導政策で短期的に儲かる企業とその関連者が自公の候補者を支援しているのだと思う。

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滋賀県民が、自公政権のウソをみ抜き、真面目な県民性の本、む領を発揮していただきたいところである。仮に、民主が支援する三日月候補が勝てば、海江田民主党は「戦争か平和かなら当然、平和だ」で党内をまとめ、これに反対する党内勢力は追い出すべきである。そうすれば、維新とかみんなとか結とか以外のまともな野党が結集し、国民に選択肢を提示することができる。海江田万里代表に胆力がないのが、日本の不幸である。

なお、例によって日本共産党は自公の補完勢力として機能している。

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http://www.asahi.com/articles/ASG7C3FKGG7CPTJB002.html?iref=comtop_6_01

 滋賀県知事選が13日、投開票され、前民主党衆院議員の三日月大造氏(43)が、元経済産業官僚の小鑓(こやり)隆史氏(47)=自民、公明推薦=、共産党県常任委員の坪田五久男(いくお)氏(55)=共産推薦=を破り、初当選を確実にした。三日月氏は嘉田由紀子知事の後継指名を受け、段階的に原発をなくす「卒原発」を引き継ぐことを訴えた。

 民主党衆院議員を4期10年半務めた三日月氏は、3選へ立候補を模索していた嘉田知事と政策調整の末、嘉田氏から後継指名を受けた。5月に離党し、無所属で立候補。隣接する福井県の原発の「被害地元」として、再稼働の判断にかかわれるよう訴えた。

 選挙戦中盤からは、集団的自衛権を使えるように閣議決定した安倍政権への批判を強め、「中央の暴走を県政に持ち込ませない」と強調。政党の推薦を受けず、前回の知事選で過去最多の約42万票を集めた嘉田知事と二人三脚で回った。

 内閣参事官として安倍政権成長戦略の立案に携わった小鑓氏は、原発政策の争点化を避けて国とのパイプをアピール。「滋賀経済に活力を取り戻す」と地域経済の活性化を中心に訴えた。自民党石破茂幹事長ら幹部をはじめ、延べ200人近い国会議員を送り込んだが、及ばなかった。

 坪田氏は「原発即時ゼロ」を掲げ、集団的自衛権の行使容認や環太平洋経済連携協定(TPP)に反対して政権批判を強めたが、支持は広がらなかった。

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 滋賀県選挙管理委員会によると、13日に投開票された知事選の投票率は50・15%だった。参院選との同日選となった前回2010年の61・56%に比べて減ったものの、嘉田由紀子知事が初当選した06年の前々回(44・94%)を上回った。

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なお、得票数は、

◎三日月大造(無所属・新)、当選、25万3728票。
◎小鑓隆史(無所属・新)、24万652票。
◎坪田五久男(無所属・新)、5万3280票。

実際の反自公勢力は25万3728票+5万3280票=30万7008票で、自公支援勢力に6万6356票と大差をつけている。第一に、共産党の党員は民主集中制=独裁制で縛られ、日本共産党幹部のロボットと化している。第二、唯我独尊=唯我独善の日本共産党幹部は「日本の再建と世界平和の実現」などこれっぽっちも考えておらず、機能的に自民公明党の補完勢力の役割を果たしている。本気で「日本の再建と世界平和の実現」を考え、反自民公明党勢力と選挙協力をするなら、実質的に三日月大造氏の不戦勝となっていたはずだ。

なお、滋賀県民が自民公明党党に24万票も投票したのは、理解に苦しむが、どうもまともな地元紙がないようである。NHKの広報活動によるものだろう。あと、読売新聞社のサイトが「当確」を出すのが遅すぎた。日本の「かつてのプラウダ」である読売も相当動揺したのだろう。ゴミ売り新聞は共同を差し置いて、政府広報の通信社を設立しようとしているらしい。恐らく、経営難に苦しむ時事通信社を買収しようとしているのだろう。

 

 

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