2020年オリンピックの東京開催が日本時間で日曜日早朝に決まったが、これに先立つプレゼンテーションで安倍晋三日本国首相は、「福島原発は完全に政府のコントロール下にある」と述べた。それが事実なら、高濃度放射性物質汚染水の大規模な貯蔵タンクからの漏れも、政府が起こしていることになる。いくら何でも、そんなことはないだろう。ということは、国際社会に向かつて大嘘をつき、IOC委員も黙認ないし見逃したことになる。オリンピックは最早、「スポーツの祭典」ではなく「政治の祭典」になった。

いずれにしても、福島第一原発人為的事故の抜本解決と終息は安倍政権が行うことを、安倍首相自身が国際社会に向けて公約することになった。安倍政権はカネさえ出せば解決すると思っているが、そんなことはない。世界の叡智の結集が必要条件であるだけだ。人為的事故の終息に向けての十分条件は不明である。ただし、原子力マフィアに任せることはできない。

15年続いたデフレ、五輪起爆剤に払しょくしたい=安倍首相

次期総選挙(ダブル選挙)が行われる2016年まで、安倍政権はやり放題のことを行い、国民生活、日本の経済社会はズタズタになるだろうが、国政選挙が行われるなら安倍政権は恐竜が絶滅したような状況に陥ることは必至だ。それを避けるため、同政権としては「非常事態」を宣言して議会制民主主義制度を崩壊させることが最大の狙いになってくるだろう。

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