「STAP細胞」作成問題は科学技術利権をバラ撒くための茶番劇

小保方晴子氏が作成したと言う万能細胞の「STAP細胞」が、実はES細胞であることがほぼ明らかになった。湯川秀樹、朝永振一郎博士などのノーベル賞受賞のための学究を始めとする日本の科学技術の進歩を台無しにする巨大な犯罪である可能性が強い。この事件は、血税が原資の理化学研究所に巨大な科学技術「予算」をバラ撒くために、政府(官邸)と理研が仕組んだ茶番劇であろう。

この問題はNHKも報道しているが、専門用語が多すぎて、視聴者にはよく分からない。朝日デジタルがわかりやすく報道しているので、無料部分を引用する。
http://www.asahi.com/articles/ASG6J51RQG6JULBJ00H.html?iref=com_alist_6_02
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STAP細胞論文の不正問題で、共著者の若山照彦・山梨大教授が16日、大学で記者会見を開いた。研究室に保管していた細胞の遺伝子を解析した結果、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーがマウスから作製したとされるSTAP細胞は、研究室には存在しないマウスからつくられていたと明らかにした。

若山教授は論文の撤回を呼びかけた3月中旬以降、研究室に保管していた細胞の解析を第三者機関に依頼していた。STAP細胞は、若山教授が理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)のチームリーダーを務めていたころに、当時、客員研究員だった小保方晴子ユニットリーダーに、研究室で飼育していたマウスを提供し、小保方氏がSTAP細胞を作製したことになっていた。若山教授はこの細胞をもとに、無限に増える能力があるSTAP幹細胞を複数回作製した。

最初につくられ、論文にも記載されたSTAP幹細胞については、マウスの系統は一致したものの、人工的に入れた遺伝子の特徴が違うなど、研究室では飼っていない種類のマウスであることがわかった。

その数カ月後につくった別のSTAP幹細胞については、STAP細胞と比較するために研究室でつくったES細胞と遺伝子の特徴が一致していた。ES細胞は学生が小保方氏に渡していた。このSTAP細胞は、ES細胞だった可能性を示している。

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この記事には親切に図が掲載されているが、図が非常に分かりやすい。

stap01

最初は、理化学研究所の理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)のチームリーダー(当時)の若山教授が飼育していたマウスを、客員研究員だった小保方氏に渡し、同氏が渡されたマウスから「STAP細胞」を作成、若山教授に渡したというものだった。しかし、若山教授が外部機関に「STAP細胞」の鑑定を依頼したところ、「STAP細胞」を作成したというマウスは、若山チームリーダーが渡したマウスではなかったというのである。また、「STAP細胞」はES細胞であることが判明した。

要するに、「世紀の発見・発明」とマスコミがはやした「STAP細胞」は事実上、存在しない可能性がほぼ確実になったのである。これで、日本の科学技術は世界から信頼されなくなった。悪く言えば、相手にされなくなったのである。

安倍晋三首相が、神戸に所在する理化学研究所:発生・再生科学総合研究センターを訪問したのは本年1月11日。その後、理研がネイチャー誌に投稿したSTAP細胞論文についての記者会見を開いたのが1月28日のことである。これを、「安倍様のNHK」が大々的に報道し、割烹着姿の小保方氏の様子も「報道」した。これらはすべて「やらせ」であろう。理研には年間の総収入988億円(2012年)の8割以上に相当する850億円の補助金が投入されている。

科学技術者の研究目的が「公共の福祉」ではなく、「知的好奇心を満たし、地位と名誉とカネを得る」ことにある場合が少なくない。利権集団になる素地は十二分にある。安倍内閣は「悪魔の思想」である新自由主義で貫かれた「第三の毒矢」を放つ予定だが、要するに利権集団へのバラマキ政策に過ぎない。

国民に対しては、財政危機を煽り、消費税増税を始め配偶者控除の廃止による所得税の増税、社会保険料の引き上げなど、多大な負担を押し付ける一方、それらを財源に所得税の最高税率の引き下げや法人税減税、利権集団へのバラマキを行うーこれが、アベノミクスの正体である。

こんな悪政を続け、しかも、政治屋は石原新党などのように野党の中からもこれを支持する勢力が拡大の一途であることを考慮すれば、「悪魔の矛盾」が爆発して、日本の経済社会が制御不能の事態に陥ることは確実だ。いや、安倍晋三首相自らが自己の制御不能の状態に陥っていると言える。しかし、古代ペルシアのゾロアスターが説いたように歴史は善悪闘争の歴史ではあるが、最終的には善の優位と勝利が確定されている。「悪魔」は最終的には滅びる。

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