日本共産党は共産主義の誤りを認め、党名・綱領の変更を(暫定投稿)

信頼できる筋によると、日本共産党は不破哲三前常任幹部会委員長、志位和夫現委員長らが党名の変更、党綱領の変更に動く可能性がある。しかし、このことはエンゲルス・レーニン・スターリン主義や毛沢東主義、金日生主義、過激派新左翼などを彷彿させる「共産主義」の誤りを認めて初めて可能になる。理念・政策を分岐線にした野党の再編が必要・不可欠な情勢になっているが、その中核は立憲民主党、自由党、社民党、日本共産党である。しかし、立憲民主党の枝野幸男代表は共産主義の負の遺産が大きすぎることから、同党との連携には消極的と伝えられる。

国会各委員会での日本共産党衆参両議院の議員の発言内容からは、政治的には安倍晋三政権の極端な反動主義、経済的にはケインズ政策を否定した新古典派新自由主義批判の急先峰に立ち、正論を主張していることは確かである。しかし、これらの主張は「第29条 財産権は、これを侵してはならない」としている日本国憲法の精神と矛盾する、「生産手段の国有化」を党是とした、いわゆる社会主義や共産主義の立場からではなく、ケインズ理論など市場制資本主義体制を前提とした反主流派現代経済学の立場からのものである。

サイト管理者が大学時代に教わった国立大学の教授によると、日本共産党は現代経済学を応用し、自民党政治の批判を行っているとのことであり、正しいと思われる。共産主義の理論体系としては、弁証法的唯物論・史的唯物論・資本論が実証したとされる搾取理論と資本主義崩壊論・暴力革命肯定論からなるが、これらの「理論」については、あまたの批判が存在し、また、政策上有益でもない。

日本共産党が昔、刊行した「共産主義読本」はこれらの「理論」をやさしく解説したものだが同党は今、「共産主義の呪縛」から自己解放すべきである。そして、新たな理念と理論、政策を構築し、真に民主主義社会の発展に貢献できる政党に生まれ変わる必要がある。そのためには、マックス・ウェーバーやジョン・メイナード・ケインズ、日本では大塚久雄史学と対話する必要がある。

立憲民主党の枝野幸男代表が、日本共産党とだけは相容れないようだが、同党にも野党結集が困難を極めていることの責任はある。このことについて、少しく述べてみたい。

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