トランプ候補への銃殺未遂、米国と世界を揺るがす−反トランプ勢力の仕業によるテロ行為か(副大統領候補はオハイオ選出のバンス上院議員)

アメリカ東部ペンシルベニア州での選挙集会で現地時間13日午後6時過ぎ、日本時間14日午前7時過ぎ、トランプ前大統領が演説中に銃撃され、右耳にけがをした。警護にあたるシークレットサービスは集会の参加者1人が死亡、2人が重傷だと明らかにし、会場の外から発砲した容疑者を殺害したという。射撃した男は、連邦捜査局(FBI)がペンシルベニア州に住む20歳のトーマス・クルックス容疑者と特定したと伝えた模様。背景は今のところ、不明。この銃殺未遂事件は世界に激震を与えているが、共和党は結束を強める一方、民主党はバイデン大統領の認知性をめぐって分裂してきている。トランプ氏が選挙を辞退せざるを得ないほど重体であれば別だが、右耳のけが程度で選挙戦に影響を与えることはないとすれば、11月5日の米国大統領選挙はトランプ氏の勝利で確定した。なお、トランプ前大統領は7月14日、共和党の全国党大会に出席するため、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーに専用機で到着した。

ロシア大統領府、バイデン政権の司法乱用が今回の狙撃事件を引き起こしたと非難

犯人は選挙集会会場の外の高い場所(二階の屋根などと伝えられている)からシークレット・サービスが狙撃したとの報道が出ているが、犯人を捕らえ、背景を明らかにするためには、サイト管理者としては、致命傷を負わせなかった方が良かったと思っている。日本では午前7時ころ、NHKなどで報道中だ(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240714/k10014511201000.html)。

民主党は、バイデン候補(現職大統領)の認知症をめぐって民社党内にクーデターが起きているとの情報があり、今回のトランプ候補暗殺未遂事件でトランプ氏が追った傷が、右耳の軽いけが程度であれば共和党と同党の支持勢力の結束が固まるほか、トランプ候補への同情表などが集まり、11月5日の米大統領選でのトランプ候補勝利の道がより確実になったと言えるだろう。NHKは米側陣営のメディアの報道のみ取り上げているが、ロシアのプーチン大統領が北朝鮮に次いで訪問し、ステルス外交を行っているASEAN諸国の中でも有力で、非米側陣営に傾きつつあるベトナムの報道機関も取り上げている(https://www.vietnam.vn/ja/ong-trump-noi-nghe-thay-rieng-rit-cua-dan-mat-vu-tiet-lo-vi-tri-hung-thu-quan-chuc-nha-trang-cam-thay-choang-vang/)。

なお、中国でも第一報が報じられている(https://www.sankei.com/article/20240714-NFSW4I7RO5NNHMFV3FWNTSDY3A/)「中国メディアは14日、米国のトランプ前大統領が大統領選に向けた選挙集会で発砲を受けて負傷した事件について速報した。中国の交流サイト(SNS)でも銃撃事件に関する話題が検索上位に並び、事件に対する関心の高さをうかがわせた。中国国営中央テレビ(電子版)は「トランプ氏の集会で銃撃事件発生」などと伝えた。負傷の程度や集会参加者に死傷者が出たことなどを詳細に速報した」。

ドナルド・トランプ前米大統領は13月7日(注:現地時間7月13日の誤り)、ペンシルベニア州の集会で銃撃を受けた時の様子を初めて語り、「右耳の上部を銃弾で撃ち抜かれた」と述べた。トランプ氏は「シューシューという音と銃声を聞いたとき、すぐに何かがおかしいと気づき、すぐに銃弾が皮膚(注:恐らく右耳付近)を突き破るのを感じた」とトゥルース・ソーシャルに書いた。同じ13月7日、シークレット・ヴ・アメリカは、ドナルド・トランプ氏暗殺未遂事件で「選挙会場の外の高い位置からステージに向かって多数の発砲(発砲)があった」と報じた。

同局は「観客1人が死亡、観客2人が重傷を負った」と発表し、銃撃犯は死亡したと付け加えたが、詳細は明らかにしなかった。また13月7日、米国国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官は、ペンシルベニア州のホワイトハウスでの選挙戦での銃乱射事件を受け、同省が民主党大統領候補のジョー・バイデン氏と共和党のドナルド・トランプ氏の保護を強化すると発表した。マヨルカス長官は、ペンシルベニア州バトラーで選挙運動に参加中のトランプ前大統領が銃撃を受け負傷した事件を激しく非難した。この当局者は、米国秘密情報局(USSS)の管轄部門である国土安全保障省が、バイデン大統領、トランプ前大統領、およびこれら2人の候補者の選挙活動の安全を確保するために「あらゆる可能な措置を講じる」と発表した。

なお、中国政府の外務省は14日午後、ホームページで報道官のコメントを発表し「中国はトランプ前大統領の銃撃事件を注視している。習近平国家主席がトランプ前大統領にお見舞いの意を伝えた」」としている(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240714/k10014511381000.html)。また、ロシア大統領府のペスコフ報道官も、国営メディアの取材に対して、次のような談話を公式発表している(同)。少なくとも、今回の射殺未遂事件の遠因は、バイデン政権が米国の司法システムを使い、トランプ氏を抹殺しようとしてきたことにあると指摘していることが注目される。

この中で、ペスコフ報道官は「バイデン政権は政治闘争の過程で、トランプ氏を取り巻く雰囲気を作り出し、それが、こんにち、アメリカが直面している事態を誘発した」として、バイデン政権を批判しました。その上で「政治の舞台からトランプ氏を排除しようと、裁判所や検察などを使い、政治的にトランプ氏の信用を失墜させようとする試みが何度も行われた結果として、彼の命が危険にさらされていることは誰の目にも明らかだ」と主張しています。

また、ペスコフ報道官は「ロシアは政治闘争の過程における暴力を断固として非難する」として、今回の銃撃を非難しました。

なお、NHK自身の報道は次のようなものだ(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240714/k10014511201000.html)。

アメリカ東部ペンシルベニア州での選挙集会でトランプ前大統領が演説中に銃撃され、右耳にけがをしました。警護にあたるシークレットサービスは集会の参加者1人が死亡、2人が重傷だと明らかにし、会場の外から発砲した容疑者を殺害したということです(注:下にうずくまりつつある人物がトランプ候補)。

トランプ前大統領は自身のSNSに「右耳の上部を銃弾で撃ち抜かれた」と投稿しました。また「シークレットサービスやすべての治安当局の迅速な対応に感謝する。また、集会に参加し、亡くなった人の家族に哀悼の意を表する」としています。

射撃した男は、連邦捜査局(FBI)がペンシルベニア州に住む20歳のトーマス・クルックス容疑者と断定したが、「共和党員」で「単独犯行」との報道が多い。動機や狙撃にいたる過程はまだ不明だ(注:容疑者は射殺されているので、動機や背後関係がほんとうに解明できるか、今のところ不明)が、バイデン大統領認知症クーデターで民主党が大きく揺れ、2024年11月5日の大統領選挙でバイデン現職候補の敗退が確定してきた以上、なぜ「共和党員」で「単独犯行」なのか、FBIは米国民のみならず、全世界の諸国民が明確に理解できるように捜査の結果を公にしなければならないだろう。

これより先の7月10日、国際情勢解説者の田中宇氏が公開した「降りないバイデンを降ろす(https://tanakanews.com/240710biden.php、有料記事=https://tanakanews.com/intro.htm=)」で田中氏は、次のように指摘していた。トランプ候補の再選が事実上、確定しているため、反トランプ陣営がパイデン氏の敗退を阻止しようと、トランプ氏に対する暗殺を企てたと考えるのが、最も腑に落ちやすい。

8月の民主党大会は、バイデンを統一候補に選出する。それ以外の道はない。しかし民主党内は、候補に替えないとダメだという話で持ちきりだ。どうするつもりなのか??。今語られている新シナリオは、党大会後にバイデンに立候補を取り下げさせる話だ。ハンター・バイデンのスキャンダルなどを暴露して立候補取り下げに追い込むつもりだろう。(以上、リード文、次は本文から抜粋)

米国の上の方(諜報界)を握る勢力(隠れ多極派)は、トランプが大統領に返り咲いた方が世界の多極化や非米化が進むと考えているのでないか。彼らは、民主党が大規模な選挙不正をやってもトランプが勝つよう、民主党本部の人々をそそのかして、引っ掛け討論会によるバイデン降ろし・候補入れ替えの稚拙なクーデターをやらせたのかもしれない。民主党内部が不必要なパニックになっていることや、クーデターの稚拙さから、諜報界に引っ掛けられた感じを受ける。背景がどうであれ、今秋の選挙で民主党が勝つことはなくなった。トランプが返り咲く。Biden has five days to prove himself – top donor

詳細(容疑者とその思想傾向の確定、スナイパー=狙撃犯=並みの腕前を有していた理由とその背後関係など)が分かり次第、追記します。詳細が公表されるには時間がかかりますので、本稿は取り敢えず、終わりとします。なお、共和党の上下両院議員らから、射殺されたトーマス・クルックス容疑者が何故、トランプ氏を狙撃できる位置に登ることができたなど、警備体制に重大な疑問があるとバイデン政権を追及しているため、バイデン大統領は政権外の第三者委員会で真相を明らかにすると表明せざるを得なかった。このため、本稿は暫く「暫定投稿」の状態になると思われます。

それにしても、2020年大統領選での郵便投票を利用した不正投票やトランプ氏に対する司法機関を使った追及、共和党に対抗するためには「トランプ氏を標的にしなければならない」というバイデン大統領の発言(注:記者会見で謝罪)など、トランプ氏に対する異常な攻撃が今回の狙撃事件の背後にある。この意味で、既に引用したプーチン政権のペスコフ報道官によるバイデン政権に対する批判は、的を射ていると言わざるを得ない。

トランプ氏への狙撃事件について、国際情勢解説者の田中宇氏は16日に公開した解説記事「トランプへの銃撃」(https://tanakanews.com/240716trump.htm、無料記事)で、トーマス・クルックス容疑者の黒幕について、「米民主党側(共和党側の反トランプなエスタブ筋を含む)が、実行犯を支援してやらせた黒幕」と解説している。「単独犯」ということは有り得ない。大筋は、田中氏の解説している通りだろう。

実行犯のトーマス・マシュー・クルックスは、トランプが演説していた演台から130メートルしか離れていない建物の屋根の上からライフルで銃撃した。銃撃のプロは1キロ以上離れた場所からでも標的に命中させるので、演台の周囲1キロの屋上など狙撃可能なすべての場所には、警察官やUSSSなど当局の要員が配備され、ドローンを飛ばして監視し、不審な動きを察知・抑止する態勢が組まれるのが通常だ。クルックスが登った屋上は演台に近く、プロの射撃手なら確実にトランプを殺せた。厳重に警備すべき地点だったが、当局要員が誰も配備されていなかった。How Secret Service Failed Trump and Why Responsibility Could Lie With Top DemsTrump Shot, Survives Assassination Attempt; Shooter Dead; Secret Service Reportedly Ignored Warning

クルックスがライフルを持って屋上によじ登るところを、近くにいた聴衆たちが見つけ、発砲する前に、電話や直接の声掛けで警備当局に通報した。だが当局は、すぐに反応しなかった。
演説会場には、警察や警護官など、当局の警備のプロたちが配備されており、彼らは一般市民である聴衆より先にクルックスの動きに気づいたはずだが、何もせず放置した。別の屋上などにいた警備員たちは、クルックスが発砲するまで待ち、その後でクルックスを狙撃して射殺した。
クルックスは屋上に登って3分後に9発を発砲した。そのうち1発がトランプの耳をかすり、3発が2人の聴衆に当たり、1人が死んだ。
Watch: New Video Shows Trump Shooter Climbing To Roof – People Warning Police

クルックスは、父親のライフルを持ってトランプの公演会場に来た。当局による所持品検査にも引っかからず、銃撃を挙行できた。当局の上の方がクルックスの銃撃計画にひそかに加担し、警備の穴が設けられていた可能性が高い。クルックスからトランプまでの距離130メートル(140ヤード)は、素人でも標的に命中できる距離だ。トランプは、銃撃される直前に資料を見るために頭を動かしたので、弾が頭蓋に命中せず耳をかすった。クルックスの弾は、ほとんど命中していた。銃撃後、周りにいた警護官たちがトランプの周りを囲んで守りに入るまで、何秒かの無為の空白があった。このような空白の時間があるのもおかしいと、トランプ派の分析者が指摘している。The Dark Questions We Don’t Want to Ask, But Have to Ask, About the Secret Service“Malice Or Massive Incompetence”: Erik Prince Gives Detailed Assessment Of Secret Service Failure)(中略)

7月13日のトランプ銃撃は、民主党側がやらせた可能性が強いが、九死に一生を得たトランプは、黒幕の意図と裏腹に、人気が急騰している。むしろ、民主党政権下の政府当局の方が、トランプの警備を(意図的に)薄くした未必の故意的な重過失を非難され、捜査されていく。民主党側がやらせたのなら、銃撃の謀略は大失敗になっている。謀略するなら、クルックスのような射撃の素人を使わず、確実にトランプを銃殺できるプロにやらせるか、安倍晋三を殺した時のように、素人のクルックスを犯人に仕立て、実際にトランプを射殺するのは当局側のプロという、二重銃撃の構図にすべきだった。安倍元首相殺害の深層

共和党側には、神様を本気で信じるキリスト教徒の支持者が多い。トランプは、銃弾がわずかにそれるという「奇跡」によって生き延び、2日後の共和党大会で大統領候補になる。これは神様のおぼしめしだ。トランプ支持者の何割かは、そう感じている。銃撃されても奇跡的に生き延びたトランプは、神様の使徒かも。そんな風に感じる支持者たちが、強固にトランプを支援するようになる(注:米国に政治勢力として定着している福音派を中心としたキリストの諸教派の結束が強まり、トランプ氏が再選される可能性が極めて強くなる)。(中略)

民主党に入り込んだ諜報界の隠れ多極派は、今年の大統領選で次々と自滅策をやっている。バイデンが認知症を露呈してしまった先日のトランプとの討論会がそうだったし、今回のトランプ銃撃もそうだ。銃撃後、トランプの当選確率は65%から73%に上がった

国際情勢は「もしトラ」に向かって本格的に動き出した。トランプ氏の政治姿勢は反中・反露とされるが、反ウクライナでもある。ただし、反中・反露も表面的なものにすぎない。水面下では、中露両国と巧みな外交を展開する可能性が高い。同氏の指名は、米側陣営と非米側陣営の分断を克服し、統一文明圏に至る道筋をつけることだろう。

トランプ氏、正式に共和党の大統領候補に

11月5日のアメリカ大統領選挙で政権奪還を目指す野党・共和党の全国党大会が15日から始まり、トランプ前大統領が党の大統領候補に正式に指名された(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240716/k10014512441000.html)。トランプ氏は副大統領候補として、上院議員のJ・D・バンス氏(オハイオ州)を指名した。

 

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