元首相・前衆院議員鳩山由紀夫、元防衛大学教授孫崎享、政経アナリストの植草一秀の三氏の共著「対米従属という宿痾」が刊行されました。今後の日本の政治・経済の動向を的確に掴み、在るべき方向性を明示した乾坤一擲の書物です。刊行記念のトークイベントも06月30日に開催される。植草氏のブログより一部転載させていただきました。
「既得権の外にいる多くの国民には事実が隠ぺいされている」(鳩山由紀夫)
「ほとんどすべての問題で問題を正視することなく、嘘と詭弁で事態が進行している」(孫崎亨)
「主権者のための政治がいま、既得権益の政治に完全に引き戻されつつある。そして、米国が支配する日本、米国に支配される日本の様相が、より鮮明になりつつある」(植草一秀)
の主張が網羅されている。
目次
『対米従属という宿痾(しゅくあ)』
はじめに 鳩山由紀夫
第一章 本当に安倍政権でよいのか
第二章 鳩山政権の真実
第三章 三つの領土問題
第四章 日米関係に〝戦後史の正体〟を探る
第五章 曲解された鳩山イラン訪問
第六章 アベノミクスで日本経済は復活するか
おわりに 孫崎亨
あとがき 植草一秀
出版を記念して、トークイベントが開催される。
《第126回紀伊國屋サザンセミナー》
『「対米従属」という宿痾』(飛鳥新社刊)発売記念トークイベント
「日本が進むべき道」
鳩山由紀夫 (元首相、前衆議院議員)
孫崎享 (ベストセラー『戦後史の正体』著者)
植草一秀 (政治経済学者)
日時 2013年6月30日(日) 19:00開演 (18:30開場)
会場 紀伊國屋サザンシアター (紀伊國屋書店新宿南店7F)
料金 1,500円 (税込・全席指定)
■前売取扱(店頭販売)
キノチケットカウンター (新宿本店5階/受付時間10:00~18:30)
紀伊國屋サザンシアター (新宿南店7階/受付時間10:00~18:30)
■電話予約・お問合せ
紀伊國屋サザンシアター 03-5361-3321 (10:00~18:30)
孫崎亨氏は次のように語る。
「私は、最近、講演する時、聴衆のみなさんに次のような質問をしているんです。みなさんが、鳩山さんを攻撃するのは結構です。鳩山首相の時に、もっと別の政治的選択があったではないかとおっしゃるのも結構です。でも、次のことを考えてみてください。メディアが中心になって、わずか九カ月で鳩山さんを引きずり降ろしてしまいましたが、もし、鳩山政権というものが続いていたら、消費増税があったでしょうか?尖閣問題が起きたでしょうか?オスプレイは配備されたでしょうか?原発の再稼働はあったでしょうか?」と。
もちろん、鳩山政権が続いていれば、あるいは鳩山さんに続く人たちが鳩山さんと同じ考え方で政策を進めていたなら、消費増税はないし、TPPにも参加していないでしょう。東アジア共同体を模索していたわけですから尖閣問題も起きなかったに違いないし、原発再稼働もなかったでしょう。
どの政策についても、いま安倍政権が進めているようにはならなかったはずです。そして、これらの政策について、多くの国民はどちらを選択しよとしていたのでしょうか?鳩山政権を総括する時、このことを考えなくてはいけないのではないでしょうかと、こう申し上げているわけです。」