尊敬してやまない日本一新の会代表の平野貞夫先生ですが、吉田茂の過度な高評価には賛同できない。本サイトで縷縷指摘しているように、「戦後」昭和天皇の日本国憲法違反の指示で対米従属路線を敷き、「軽武装・経済大国」路線を走って国民から「思想する能力」を奪ったのが、「郷土の大先輩」吉田茂その人であったからだ。今や、吉田路線の完全な破綻は自由民主党の主流派であった宏池会が見る影もなくなったという形で端的に示されている。

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そして、カール・マルクスが批判した市場経済の原理主義である新自由主義を下に、国力が崩壊した米国に異常とも言える隷属政策・軍事大国政策(実質的には米国に主権=国民と富を貢ぐ政策)を恥も外聞もなく展開している。行き着くところは、「日米強制心中」だろう。

なお、日本共産党が「普通の政党」になったと見るのはまだ早い。スターリン主義は否定しているが、「共産主義の(先進国への)創造的発展」という理想はまだ、放棄していないと思われるからだ。また、サイト管理者は「共産主義」という言葉は否定するが、「共生共栄友愛主義」は可能と見ている。

植民地政策という形で、人種差別を意図的に行ってきた白人・西欧文明中心(WASP)の戦後は完全に破綻しているのである。キリスト教文明圏であった西欧社会が到達した普遍的理念=国民主権・民主主義・基本的人権の尊重・平和主義―これらは、キリスト教の説く唯一創造神の属性である―をさらに発展させる使命が、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の混在したアジアに課せられていると見る。

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