本サイトでも詳細に指摘しているように、日本の対米従属路線を敷いたのは「憲法違反の数々の行為を行った昭和天皇―吉田茂首相(当時)」ラインである。これは、特に豊下楢彦氏の「昭和天皇の戦後日本」に詳しい。戦前回帰と批判され続けながらも、岸信介が目指したのは米国からの自立と中国への接近を柱とした東アジア共同体の樹立であろう。それが、かつての「大東亜共栄圏」と同じものであれば話は別だが。
平野代表が吉田茂を礼賛し、生活の党の小沢一郎代表をその後継者と見るのは解せない。そのような「小沢一郎」には何らの魅力も感じない。「昭和天皇―吉田茂」ラインで対米隷属路線を敷いたと見る孫崎享―植草一秀―豊下楢彦ラインの見解に、サイト管理者は同意する。日本一新の会に、孫崎―植草―豊下ラインについて一考を求めたい。
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