菅総理・総裁、野党共闘体制未確立の虚をつき、9月6日解散・10月10日総選挙の賭けに出るか(補強)

菅義偉首相(総理・総裁)、横浜市長線で歴史的な敗北を喫し、首相への包囲網が狭まっています。しかし、「権力奪取」の能力は極めてたけています。政府=菅政権は「緊急事態宣言解除」のルール変更を目論んでいますが、果たして可能なのでしょうか。感染症の専門家や医療関係者や国民からは無謀と非難され、自民党内でも選挙基盤の弱い現職集議院議員の猛反発を受けることは間違いないでしょう。しかし、菅首相はそのことを覚悟したうえで、野党共闘体制未確立の虚をつき、9月6日解散・10月10日総選挙の賭けに出るとの指摘が出ています。詳細は、こちらの投稿記事(https://www.it-ishin.com/2021/08/23/on-request-of-secure-beds-for-covid-19-by-suga-administation-and-governor-of-tokyo/)をご覧下さい。

首相官邸サイトより
首相官邸サイトより

朝日デジタルの次の記事も参照されて下さい(https://digital.asahi.com/articles/ASP8R7RY8P8RUTFK00L.html?iref=comtop_7_01)。

(前略)昨秋の総裁選で首相と対決した石破茂元幹事長は23日、記者団に「(党員投票を含めた)フルスペックの総裁選をやると政治は止まる。国民の理解を得られるとは思わない」と語り、コロナ対応のための臨時国会の開催こそ優先すべきだとの考えを強調した。(中略)

ただ、今回の市長選は陣営内で「ガラスの団結」と呼ばれていたのが実情だ。連合神奈川の一部は「全面的に共産党が出てくるのは看過できない」と主張。共産が「自主的支援」という形で一歩引くことを見極めてから、山中竹春氏の推薦を決定した。さらに連合は「街頭演説会で立憲と共産の議員が並ばない」など複数の条件を提示した。

江田氏と共産の田村智子政策委員長らがビデオメッセージを寄せた「オンライン演説会」を配信し、野党共闘の姿を示したのは投開票日の2日前だった。「ガラスの団結と言われたが、壊れなければ、ガラスも立派な団結だ」。山中氏の当選確実が報じられた22日夜、カジノ誘致への反対運動を進めた市民団体幹部は祝勝会でこうあいさつ。山中氏の擁立を主導した江田氏は「ほぼ理想的な形にまとまった」と振り返り、国政でも「ひな型」になると語った。

この発言に対し、共産の小池晃書記局長は23日の記者会見(https://www.youtube.com/watch?v=ERMCioyTujg)で「今回のように自主的支援にとどまる形は対等・平等とは違う。『ひな型』という議論は思い違いだ」と不満を示した。立憲は今後、衆院選に向けて共産と候補者一本化に向けた交渉を加速させる考えだが、共産幹部は「共産だけが引くと思ったら大間違い。そうは問屋が卸さない」と牽制(けんせい)する。

さらに大きな課題は、菅政権に代わる政権構想が示されず、受け皿になりきれていないことだ。

真正野党共闘体制が未確立のままでは、自公連立与党プラス維新の会には勝ち目はないと予想されます。菅首相は参院補選や東京都議会選挙、横浜市長選挙などで敗北に敗北を重ねて来ましたが、今回もその「ジンクス」が通用するかどうか。真正野党は、①共通理念②抜本的なコロナ禍対策を中心とした共通政策③野党連合政権構想ーで一致し、早急に国民の前に提示する必要があると思います。

念のため、一般的に想定されている解散・総選挙の時期について述べておきます(日本国憲法では第54条に「衆議院が解散されたときは、解散の日から四十日以内に、衆議院議員の総選挙を行ひ、その選挙の日から三十日以内に、国会を召集しなければならない」と定めています)。

①9月12日で緊急事態宣言を集結させて13日から16日の間に衆院解散、総選挙を実施する。
②公職選挙法(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC1000000100_20201212_502AC0000000045&keyword=%E5%85%AC%E8%81%B7%E9%81%B8%E6%8C%99%E6%B3%95)の任期満了総選挙(第31条1項「衆議院議員の任期満了に関る総選挙は、議員の任期が終る日の前30日以内に行う」)の規定を利用して、最速で9月26日の日曜日に総選挙を実施する。
③9月29日に自民党総裁選挙を実施した後、臨時国会を招集して冒頭解散を行い、10月10日か17日の日曜日に総選挙を行う。
④国会開会中は選挙日程を遅らせるという趣旨の公職選挙法の規定(第31条3項「衆議院の解散に因る衆議院議員の総選挙は、解散の日から四十日以内に行う」、次の政府答弁=https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b204230.htm=も参照のこと)を利用して、現在の衆院議員の任期満了日である10月21日に解散を行い、11月28日の日曜日に総選挙を行う。

などのケースが考えられています。

なお、要約関数に不具合が出てトップページが乱れていましたので、手直ししました。各投稿記事本文中最下部の「共有」箇所の乱れは、検討中です。


この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう