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「日本一新運動」の原点(169)―近代化に貢献した「モンブラン」の血を引く小沢一郎


日本一新の会・代表/平野 貞夫妙観

〇日本の近代化に貢献した「モンブラン」の血を引く小沢一郎!

7月2日(火)、八重洲ブックセンターでの鳥越俊太郎氏とのトークで、私は、小沢さんの政治思想の形成を「民衆の福寿が国の安寧の源」という北辰妙見思想が原点にあると論じた。理由は、父・佐重喜の故郷奥羽と、母・「みち」の故郷である千葉県での家系が、平将門などの妙見信仰という共通の文化で結ばれていたことが論拠だった。ところが、5日後の7月7日、折しも七夕の日であったが、驚くべき情報を得たので補足しておく。

千葉県在住で小沢さんの母方の親族から、「小沢の母・「みち」の家系について説明しておきたい」との話が予てからあった。7日に訪ねたところ、驚くべきふたつの情報を聞かされた。母・「みち」は、千葉県東葛郡風早村藤ヶ谷で、荒木儀助を父とし「かの」を母として明治34年2月15日に生まれている。問題は母・「かの」の出自である。「かの」の祖父は、幕末、日本で活躍したフランス人で、日仏友好の父といわれるモンブラン氏である。モンブラン氏と日本の女性の間に生まれた娘の子が、小沢さんの祖母になる。

モンブラン氏は1858年(安政5年)に初めて来日、日仏通商条約の締結にかかわる。1862年(文久2年)、再び日本を訪れ、日本文化を研究し、パリ万博の薩摩藩代理人として活躍したことなどで知られる。明治になって新政府の外交顧問格となったり、在フランスの日本総領事館の領事任務にあたったりした。西園寺公望など日本留学生の相談役でもあった。著書に「日本事情」などがある。

幕末、日本の女性が生んだ外国人の子どもを、戸籍などで証明することは困難である。ごく一部の人たちに伝えられた傍証がいくつかあり、私は真実であると確信している。「かの」の母が美人のハーフで、「かの」の名の原案はモンブラン氏が「カノン」と名づけたもの。また、モンブラン氏は風早村の金山地区に葡萄を植え、“葡萄酒”を造っていたとの話も残されている。荒木家に“葡萄酒”をつくる技術を教えた話もある。

荒木家では、これまでこの情報は“秘事”とされており、小沢さんにも知らされていなかった。理由はわからない。外国人の血が入っていることを嫌うという単純なことではないと思う。私の推測では、「みち」の祖父、源吉(小沢さんの曾祖父)の出自を封印するためだと思う。源吉の出自は、説明によると、徳川家の歴史に重大な衝撃を与えるものだ。十分な調査・研究が必要となろう。

最近、家系を研究してこの情報を私に伝えた親族の気持ちを察するに、「心ない人たちが、ネットで小沢さんの両親が、済州島生まれという偽りの発信に対応して欲しい」というものだと理解した。小沢さんと30年来の付き合いとなる私は、日本人には珍しい「合理的で論理性のある思考力」と「デモクラシーに対する拘り」を、不思議に思っていた。どこで勉強したのかと?。フランス人・モンブラン氏の血統に続くことを知り、長年の疑問が解けた。いよいよ「日本一新」を断行する政治家であると確信する。

〇 参議院のあり方を考える!3

明治憲法は2院制の議会政治で、上院が貴族院、下院が衆議院という構成であった。大正時代になり世界的なデモクラシーの普及で、政党政治が衆議院を中心に進んでいくが、藩閥官僚勢力は貴族院を利用して抵抗していく。大正末期から、衆議院での第一会派が政権を担当する議院内閣制が始まるが、それに対応する貴族院の改革はすべて不調に終わる。そして戦争への道を走り、敗戦となる。これらの原因の一つに2院制の問題がある。

(総司令部と日本政府の二院制論争)
米国を中心とする占領軍総司令部は、日本の民主化のために明治憲法の改正手続による新憲法の制定を求めた。昭和21年2月13日に、総司令部(マッカーサー)草案として日本政府に提示した。その中に「国会は300人より少なからず、500人を超えざる選挙せられたる議員より成る単一の院を以て構成す」と、「1院制」を指示してきた。

驚いた日本政府は、2院制に修正する要請を行うことになる。総司令部側は、日本の軍国主義による民主政治の否定は「貴族院」の存在にあったとして、2院制を採用するなら「民選」の議員で構成することを強く主張した。3月2日、日本政府は次のような回答を行った。

〇国会は衆議院及び参議院の両院を以て成立す。
〇衆議院は選挙せられたる議員を以て組織す。
〇参議院は地域別又は職能別に依り選挙せられたる議員及び内閣が両議院の議員により成る委員会の決議に依り任命する議員を以て組織す。

総司令部側は、参議院の組織を了承せず、「民選」とはいえないと反論した。協議の結果、イ両議院は国民に依り選挙せられ全国民を代表する議員を以て之を組織すること。ロ両議院の定数は法律で定めること。ハ両議院の議員及び其の選挙人たるの資格は法律を以て定める。との趣旨を両院共通の条文とすることで話がついた。

この妥協案は第90回帝国憲法改正案の審議で大問題となった。新憲法の制定過程では、まず、「天皇問題」次いで「戦争放棄」、そして「参議院のあり方」が、三大難題であった。

(参議院の構成をめぐる論議)
衆議院の帝国憲法改正案の審議では、付帯決議の中で次の事項があった。
「参議院は衆議院と均しく国民を代表する選挙せられたる議員を以て組織することの原則はこれを認むるも、これがために衆議院と重複する如き機関となり終わることは、その存在の意義を没却するものである。・・・参議院の構成については、務めて社会各部門各職域の智識経験のある者がその議員となるに容易なるよう考慮すべきである」

貴族院での議論は厳しく、委員会で審議が終了し本会議での委員長報告では、次のような発言があった。「参議院制度に関し、改正憲法は『全国民を代表する選挙された議員』というに止まっているが、参議院議員の選挙については、特に周到な考慮を払わなければ、衆議院と何ら異なるところのない議員が選ばれて2院制の意味がなくなるというのが委員一般の考えであった。・・・一部の委員からは・・・・・憲法草案自体の修正を考慮しなければならないとの意見さえ出た。・・・・・おそらくこれは改正憲法の実施の上において最も困難な問題のひとつだ」。

貴族院で行われた論議を点検すると、「議員の定数を二分し、半数は各都道府県の選挙区とし、残余の半数は全国を一選挙区とする選挙区とする案」が浮上した。問題は全国を一選挙区とする選挙の方法で、次の構想が議論された。
1)半数の(全国を一選挙区とする部分)を両議院の合同会議で選挙する。
2)全国を一選挙区を前提として、候補者推薦制度を採用し、定数の2倍の候補者を推薦し、その候補者について選挙民が全国を一選挙区で選挙する。推薦母体について、イ両議院とする。ロ両議院による推薦のほか、別に選挙人が500人以上の連署による推薦。ハ選挙人が選挙する推薦委員で構成する機関の推薦。
これらの構想は、選挙が「直接」「普通」「自由」の原則に反するとし、総司令部が了承しなかった。

政府も懸命に総司令部を説得したが不調で、やむを得ず、次の趣旨の「参議院議員選挙法案」を議会に提出した。その要点は、1)選挙権は衆議院議員の選挙権を有する者。被選挙権は日本国民で年齢満30年以上。
2)議員定数は250人とし、そのうち150人を地方区選出議員、100人を全国区選出とする。地方区は各都道府県の区域とし、全国区は全都道府県の区域の区域とする。
3)投票は地方区および全国区ごとに一人一票とし、単記・無記名とする。
ことであった。この政府案は、到底政府自身が満足できるものではなく、提案理由説明で次のように述べている。

「2院制採用の趣旨に顧み、参議院議員の選出については衆議院の場合とは異なった方法をとり、両院の構成をできるだけ異質的ならしめる必要がある。このような見地から職能代表制を検討したが、平等選挙の原則から問題が指摘された。また、候補者の推薦制については、自由選挙の原則から懸念された。それらの考慮の結果、原案によるほかなかった。原案の地方区は衆議院のそれと大差はないが、一時に選挙される議員の数は衆議院に比べて遙かに少ないし、全国区は地方代表の考え方をとらず、専ら学識経験ともに優れた全国的な有名有為の人材を簡抜することを主眼とするとともに、職能的知識経験を有する者が選挙される可能性を生ぜしめるねらいをもつものである・・・・・・」(要旨)

要するに、現憲法の制定時に、わが国の2院制のあり方について、その機能を適切に発揮する、制度整備はできなかったということだ。適切な2院制の機能を、国民有権者と選ばれた参議院議員に、任せるということだ。憲法制定(改正)過程において、関係者のやむを得ない(総司令部との関係で)怠慢があったといえる。

それを「参議院の良識」という美名で、いかにも制度的に良識を発揮できる制度のように、国民に期待させたことに根本的問題がある。2院制における参議院の現代的機能は、「衆議院の抑制と補完機能」である。別の言い方をすると、「政党政治の弊害を是正」することである。

その機能を果たせないどころか、政党政治の弊害を助長しているのが、現在の参議院である。その最大の理由は、参議院通常選挙の全国区にあった。第1回通常選挙以来、回数を重ねるたびに改廃が論議された。昭和57年の公職選挙法(昭和25年に参議院議員選挙法は一本化される)の改正で、全国区に比例代表制が導入された。比例代表制は政党を中心とする制度である。「政党政治の弊害を是正」すべき参議院が「政党政治の弊害を生産」することになる。現在の参議院問題は、新憲法制定の時期から抱えていた問題である。        (了)

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平 野 代 表 出 張 予 定

※新潟県
11日(木)18:00~小出ボランティアセンター
(魚沼市小出島1240)
〃   19:00~JA城内支店駐車場
(魚沼市上原117-1)
〃   20:00~ホンマ科学(株)2階
(十日町市明石町24)

※広島県
15日(月)19:00 廿日市 or 大竹町(決定後、再告知)
16日(火)10:00~廿日市市・アルク前
〃   11:10~佐伯区コイン通り・イズミ前
〃   13:50~安佐南区・ゆめタウン祇園


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