Windows11の23H2へのアップデートはisoファイルをダウンロード、実行の手も―ガザ大規模難民は南部・埃国へ。新たな動きの始まりか

暫く延期になっていましたが、Windows 11の23H2のアップグレードが開始されました。方法としては、①Windows Update機能を利用する②アップデートのアシスタント機能のプログラムをダウンロードして実行する③iisoファイルをダウンロードし解凍して、setup.exeを実行する―の三通りありますが、①がもっとも安全でしょう。その次が③で、②は一晩立っても終わらなかったため、サイト管理者は③を使いました。

Windows 11 23H2へのアップグレード

こちらのサイト、https://www.pasoble.jp/windows/11/2023-feature-update.htmlを参考にしましたが、アップデートのアシスタント機能のプログラムをダウンロードして実行する方法は、サイト管理者の場合、一晩かかっても終了しませんでした。

そのため、isoファイルをダウンロードしていたのでダブルクリックをして解凍し、setup.exeを実行したら15分くらいで23H2にアップグレードできました。何が問題だったのかはよく分かりません。なお、RyzenとRadeon 550xを使った自作パソコンです。

Windows 11 Ver23H2のデスクトップです。ITMediaによる新機能の紹介です(https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2310/27/news146.html)。

  • Copilot in Windows(プレビュー版)の実装(タスクバーにピン止めされていました。Officeの作業効率を改善するものなのか、GitHubのようにクラウド型人工知能なのか)
  • スタートメニューの改善
    • 「おすすめ」項目でのプレビュー表示(一部形式のみ対応)
    • 「おすすめ」項目にあるクラウドストレージのファイルの迅速な共有に対応
  • タスクバー回りの改善
    • ボリュームコントロールの改善
    • 「タスク ビュー」におけるラベルの表示
    • 「日付と時刻」を表示しない設定が可能に
    • ネットワークアイコンから「ネットワークの診断」を直接実行可能に
  • 「エクスプローラー」のUIを一新
  • 新しい「Windows バックアップ」アプリの搭載
    • 旧PCから設定などを復元する機能も実装(仕事用/学校用アカウントは非対応)
  • 「Unicode Emoji(ユニコード絵文字)」の第15版の反映
  • 「ナレーター」が日本語を含む10言語に新規対応
  • 「設定」に「ホーム」を追加

エジプトとガザの国境のラファ地帯が重要

イスラエルがガザ北部の住民に対してガザ南部への移動とエジプトへの脱出を推奨していることから、ガザとエジプトの国境にあたるラファ検問所が重要になっている(https://jp.reuters.com/economy/MRIMFK42LFLGDGKTKEKKQSMKLQ-2023-10-18/)。ガザ難民が北部から南部、南部からエジプトに逃れられないと、イスラエル軍による難民を巻き添えにした重大な悲劇が起こる可能性があり、イスラエルとしてもそれは望んでいないだろう。

[17日 ロイター] – パレスチナ自治区ガザ南部とエジプトの間にあるラファ検問所は、イスラエル国外から直接ガザに入る唯一の援助ルートであり、イスラエル領内につながらない唯一の脱出口でもある。イスラエルがガザ市とガザ地区北部の住民に退避するよう警告した後、何十万人ものパレスチナ人がガザ南部に移動。イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスの衝突が続く中、ラファの状況にも大きな注目が集まっている。

<ラファ検問所の場所と管理国>

ラファ検問所はガザ地区の南に位置する。ガザはイスラエルとエジプト、地中海に挟まれた狭い土地で、230万人が住んでいる。検問所を管理するのはエジプトだ。エジプトの現政権はイスラム同胞団を敵視する新軍事政権がガザからの入境には否定的だが、エジプトの軍事政権を応援している中東産油諸国や国際的な圧力が高まる可能性がある。

<ラファが今回の紛争で重要な理由>

ハマスによる7日の攻撃によりイスラエル国民1300人以上が死亡したのを受け、イスラエルはガザを「完全封鎖」し、同地域への電力を遮断し、食料と燃料の供給をすべて停止した。この結果、人道支援物資がガザに入る唯一のルートは、エジプトのシナイ地域からラファを経由する道となった。ラファはまた、退避を試みるガザ住民にとって唯一の出口でもある。

ハマスは「イスラム同胞団」という名が示すように、単なる軍事組織ではなく、政治活動を行っているし行政機構も持っていて外交活動を行っている。国際情勢解説者の田中宇氏の論考「
ガザから中東大転換への発展(https://tanakanews.com/231017israel.php、有料記事)」の一部だけを引用させていただきたい。

エジプトでは2011-12年の「アラブの春」でムバラク軍事政権が倒されて同胞団のモルシー政権ができたが、同胞団を敵視する軍が1年後にクーデターで同胞団政権を倒し、シシ軍事政権を作って今に至る。ガザ市民のエジプト移住を許可したら、すぐに50万-100万人の同胞団支持者がエジプトに流入し、軍事政権を倒す「アラブの春」を再演しかねない。エジプトはガザ市民の越境を許さず、ガザに物資を送り込んでガザ市民の生活を支援することだけ続けて、ごまかしてきた。「ガザ市民はガザに居続けてパレスチナ国家創設の大義を実現する義務がある。エジプトへの移住は義務放棄の悪事だ」というのがエジプト当局の建前だ。
Why does Egypt fear evacuating Gaza?
Over 1 million Gaza residents uprooted from their homes

エジプトと対照的に、ガザ北隣のイスラエルは、ガザ市民を全員エジプトに移住させてパレスチナ問題(西岸とガザ)の半分を消滅させることが昔からの目標だった。だから今回も、2年ぶりのハマスの越境攻撃に対して、イスラエルは一罰百戒的なガザ北部への徹底空爆を用意し、ガザ北部の市民を南部に強制移住させ、エジプトへの出国圧力を高めた。
米国のイスラエル傀儡マスコミは「エジプトは人道策としてガザ市民の越境を認めろ。シナイ半島に難民キャンプを作れ」と喧伝している。
オルトメディアでは「イスラエルはハマスが攻撃を事前に察知しながら放置し、一罰百戒の報復攻撃をやれる口実を作った。この策略は、ガザ市民を南部に密集させ、エジプトに追い出すことが最終目標だったのだ」と分析されている。
Evidence Mounts That Israeli Intelligence Allowed Hamas Attack to Occur
Egypt Mulls Allowing Refugees Entry As Over 600,000 Gazans Move South

核兵器を保有しているイスラエルのネタニヤフ挙国一致内閣の首班はハマスとの地上戦に出ようとしているが、本格化すれば中東大戦争から第三次世界大戦に暗転する可能性もあり、「長年の夢だったパレスチナ国家」建国とは別の動きが生じる可能性もある。ハマスが属する(支配している)ムスリム同胞団は中東地域でかなりの宗教・政治・経済・社会勢力を保っているようだ(田中氏「ガザ地上戦の瀬戸際で」、https://tanakanews.com/231022gaza.htm)。ムスリム同胞団は基本的にはスンニ派だが、背後でシーア派のイランがレバノンのヒズボラも含めて支配している。

イランの支援を受けているシリアもイスラエル参戦に踏み切る可能性がある。そのイランは、中国の仲介でスンニ派のサウジアラビアと国交回復した。スンニ派、シーア派とも深奥ではイスラエルとの和解による中東地域での平和の実現を外交日程に置いている可能性がある。

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