首都圏型新型コロナウイルス第二波の状況について(特別追記23日)

NHKのWebサイト、朝日デジタルによると、22日の新型コロナウイルスの新規感染確認者数は、東京都では午後15日の時点で2日連続で100人を下回る88人にとどまった。日本首都圏型の新型コロナウイルス感染第2波が取り敢えず終了したとの見方も考えられるが、その一方で4日連休によるPCR検査人数が少なくなっていることもある。第二波の状況については、今暫く様子を見ることが必要だ。ただし、涼しくなる頃から第三波が襲来する公算が大きく、今のうちにコロナ禍対策を徹底化する必要があることは当然だ。

朝日デジタル(https://digital.asahi.com/articles/ASN9Q54MFN9QUTIL012.html)によると、20代〜30代の若者の感染者数は40人であり、それ以外の世代の感染者は48人、54.5%だ。特に、持病を抱えて折られる中高年者の方々は重症化しやすく、特に警戒が必要だ。FNNプライムオンライン(https://www.fnn.jp/articles/-/87083)によると、昨日までの東京都の感染状況は下図の通りだ。

FNNプライムオンラインによる曜日毎の感染者数の推移

FNNプライムオンラインによる曜日毎の感染者数の推移

下図は9月22日の状況。https://www.fnn.jp/articles/-/61484からのものだが、https://www.fnn.jp/list/feature/%E7%89%B9%E8%A8%AD%E3%80%80%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9から当時の状況を確認できる。

通常、PCR検査人数が少なくなる関係から、月曜日の新規感染者数は少なくなる傾向にあるが、火曜日には再び増加している。しかし、本日22日は火曜日であり、火曜日も新規感染確認者が100人を下回ったことには、理由が考えられる。日本首都圏型の新型コロナウイルス感染第2波が収まってきたとの見方もできるが、4連休でPCR検査人数が少なかったということも考えられる。

東京都町

東京都町

実際、東京新聞22日付1面に掲載された東京の新型コロナ感染状況によると、1周間前と比較しての感染確認舎状況と陽性率、感染患者病床使用率を見ると、次のようになっている。

(東京発表、速報値) 14日(月) 21日(月)
感染者数 80人 98人
検査件数 4976人 2861人
陽性率(1週間平均) 3.7%(13日)
入院患者の病床使用率 49% 47%
重症者用病床使用率 15% 18%
感染経路不明率 53% 53%

※追記:「人口10万人当り感染者数」は「人口10万人当り療養者数」の誤りでしたので、削除しました。削除してお詫びいたします。

これを見てみると、21日の新規感染確認舎数が少なくなったのは、PCR検査、抗原検査数が少なくなったことが大きな要因であると考えられそうだ。4連休が続いたため、本日22日の新規感染確認舎数が2日連続で100人を下回ったのも、PCR検査、抗原検査の検査数が少なかったことが影響しているとも考えられる。

東京都では少なくとも午後15辞時点の速報値では、検査人数を公表していないので、詳細は不明だ。朝日デジタルの「英国で感染者が再急増 来月には『1日5万人』の見通し」と題する報道記事(https://digital.asahi.com/articles/ASN9Q31QKN9QUHBI004.html)によると、英国では「政府の首席科学顧問と首席医学顧問は21日、首相官邸で臨時の声明を出し、7日ごとに新規感染者数が倍増する現状が続けば、10月半ばには1日の新規感染者が5万人に達するとの見通しを示した。(中略)ジョンソン首相は22日、パブやレストランなどの閉店時間を午後10時とする新たな感染抑止策を打ち出す」見込みだとしている。

日本、特に日本の中核都市である首都圏・東京都の感染状況は全国に影響する。新規感染確認者が減少している時こそ、大規模なPCR検査、抗原検査、抗体検査を行い、日本における感染状況の把握と、医療体制の再建が必要だ。涼しくなる秋以降、新型コロナウイルス感染症の第三波が襲来してくるとの見方が有力である。

◎追記(9月23日):23日の首都圏型の新型コロナウイルスの新規感染者は午後15時の時点で6月30日以来60人を下回る59人になった。ただし、上記に述べたようにPCR検査、抗原検査の検査人数がかなり少なくなっていることも確かである。東京新聞23日付1面に掲載された東京の新型コロナ感染状況によると、1周間前と比較しての感染確認舎状況と陽性率、感染患者病床使用率を見ると、次のようになっている。

(東京発表、速報値) 15日(火) 22日(月)
感染者数 191人 88人
検査件数 3124人 1361人
陽性率(1週間平均) 3.6%(14日)
入院患者の病床使用率 46% 47%
重症者用病床使用率 14% 20%
感染経路不明率 52% 53%
人口10万人当り療養者数 16.3人 16.8人

また、著名政経アナリストの植草一秀氏はメールマガジン第2736号号「意外に早い?菅内閣終わりの始まり」で、今後のコロナウイルス感染状況について次のように述べている。
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東京都の新規陽性者数が減少しているが、これは8月8日から9月7日まで人の移動が減少したことを背景としている。人の移動指数が4週間後の新規陽性者数と連動する。10月初旬までは新規陽性者数の減少傾向が維持される可能性が高い。75人から230人の間で推移するのではないか。

しかし、10月中旬以降、新規陽性者数が再び増加する可能性が高い。アップル社が公表している日本の人の移動指数(交通機関)は8月8日に150.95の最高値を記録した。3月20日、6月26日の水準を超すものだった。その後、緩やかな減少を示したが、9月18日に急増した。

9月18日に一気に175.17を記録したのち、9月19日に194.62、9月20日に197.63を記録した。9月18日からの4連休に人の移動が一気に爆発したのだ。この影響が10月中旬以降の新規陽性者数に反映される可能性が高い。
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アップル社の人口移動指数はこちらのサイトhttps://covid19.apple.com/mobilityで「Japan」を選択して、csvファイル形式でダンロードできます。ファイルを閲覧するには、Microsoft Excel(有料)やLibreOffice Calc(無料)などの表計算ソフトが必要です。

新型コロナウイルスの新規感染者数は、実際のPCR検査、抗体検査人数に加えて、日本国民の「人口移動」にも左右される。人口移動が多くなれば、日本の首都圏型の新型コロナウイルスは感染力が強いため、接触感染が増えてくるためだ。このため、連休明け後の検査数の再増加も加えると、10月以降感染者数が徐々に増え、中旬以降は感染者数が再び加速する可能性を否定できない。これに、①政府=菅政権が観光客は除外するにしても、全世界から再入国を受け入れる意向である(朝日新聞23日1面トップ記事)②中秋以降、コロナの第3派襲来が予想されるーことから、10月初旬以降は要注意だ。

コロナ感染状況は菅首相の解散・総選挙戦略にも強い影響を及ぼす。




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